御前山ロマン
史跡調査
焼堂観音発見・発掘・安置
古くからの石仏で最後まで所在の解らなかった焼堂観音を発見し、安置供養することが
できました。
2008年12月、焼堂観音様を、上村御前山を愛する会孤明塾会員の三島さん内記
さんのお二人が捜索し、発見に至りました。 また、12月4日には小池さんも
参加していただき、大覚寺和尚様と共に発掘され、安置し供養もしていただき
ました。
このとき埋もれていた観音様を引き上げるのにロープの準備が無かったため、和尚様が腰
に巻かれていた紐(綱)を天秤棒に掛け、観音様を引き上げました。 後に聞いたところこの紐
は、昔お坊様が行き倒れになった人を背負ったりするときに使われたりしたそうです。
また、不思議なもので安置するときは曇っていたため気付かなかったものの、台座に降ろし
お供えをし、供養のためお経を上げていただいたところ、雲が晴れて焼堂観音の背後正面が
白山岳であったことに、一同驚きの声を隠せなかったそうです。
花ヶ尾滝・水路敷発見
むかし、上村の地は水量が少なく、穀物の収穫に恵まれていませんでした。
特に田圃がつくれないため何とかしたいとの思いで、よその村の花ヶ尾山から流れ出る
豊富な谷水を、滝を利用し灌漑用水として上村の地へ取り入れようとしましたが、目的が
叶いませんでした。
山奥から、当時としては遠大な計画で岩をくり貫き、山を切取り、石積みをして、なだら
かな傾斜を持つ水路敷きが路となり、先人の努力の跡が現在も残っています。